『ネパール奥地の村に教室を!』 地震で校舎を失った子どもたちに、仮設教室をプレゼント

ラムジュン郡パチョック小中学校での仮設教室の建設が終わって約2ヶ月。
(詳細はこちらです)。

この時のプロジェクトの際に協働で活躍されたパチョック小中学校の運営担当のトゥルシさん(Mr. Tulsi Ram Gurung )から後日連絡がありました。

「パチョック地区に、他にも震災後どこからも支援を受けることが出来ておらず学校が再開されていない小学校があります。」

その後、その小学校の校長先生がYouMe Nepalの現地ネパールチームのオフィスに訪れ、村や学校の状態を伝えにきました。

DSCF0757(地震で壊れてしまったイランデヴィ小学校)

調査の結果、イランデヴィ小学校に仮設教室が必要であることを確かめた現地YouMe Nepalチームは、子どもたちに仮設教室をプレゼントすることを決めました。

今回のプロジェクトの概要は以下の通りです。

日時10/3(土) ~ 10/7(水)
場所ラムジュン郡パチョック第9地区 Simrung村イランディヴィ小学校
(Simrung村は家の数が27しかない、大変小さな農村です。
その村にあるイランディヴィ小学校は35人の児童が通っています)
背景被災により校舎が崩壊してしまいました。
また、非常に僻地の村にある学校のため、今までどの組織(政府、NPO、NGO)も
支援ができていませんでした。
方法学校の近くは車が安全に通れる道がないので、近くのJorni村までトタン、
パイプ、水タンク等をトラックで運びます。
Joni村からSimrung村までは、人力で材料を運びます。
金額トータル15万ルピー(約18万円)
- 材料費: 88500ルピー
- トラックでの輸送費: 22500ルピー
- 工事用機械使用料: 20500ルピー
- 宿泊/食事/移動/電話費用: 17000ルピー
- 人件費/横断幕費用: 1600ルピー
担当 YouMe Nepal現地スタッフ(責任者: Jharana Rai)
また、協力下さった様々な応援メンバー、アドバイザー、村人etc...
特にRajesh Adhikariさん, Tulsi Ram Gurungさん,
イランディヴィ校長 Yamchandra Shrestha先生
課題・当該地域は人里離れた山村であり、アクセスが非常に困難である。
 トラックを使うことのできる道は道の途中までしかなく、建設のための物資を運ぶには最後は人力しかない

・地域の村人との協力・連携が必須だが、YouMe Nepal現地スタッフは女性が主であるため、信用や団結に時間と労力を要する(建設などの力仕事の統率は男性が常識)

・道路、水道、電気、ガスなどのインフラの整備が当該地域はほとんど皆無であり、天候などの影響も大きく、予測困難なトラブルが起きる可能性は非常に大きく、計画通りに進まなかったり、何らかの理由で完了できないリスクもある

・そして、政治的な理由による、ネパール国内におけるガソリン不足により、近くのJorni村まで物資をトラックで運ぶことに様々な困難がつきまとう。

10/3(土)

作業工程の議論と調整・準備を終え、Kathmanduを出発したネパール現地スタッフは、Siudibarでトタン・支柱・水タンク・セメント・トイレなどを購入し、トラックに運びました。
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ネパールは土曜日が休日のため、この日は行政への書類申請は不可能。

10/4(日)
行政への申請と承認を得て、パチョック地区のShimung村イランデヴィ小学校へ向かいました。
しかし、深刻なガソリン不足が影響し、どのように輸送するかで調整が難航し、1日が終わります。

10/5(月)
舗装されていないでこぼこの山道を5時間かけて車で移動し、Shimung村の近くのJorni村まで辿り着きました。

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(道中の写真です)

DSCF0537(Jorni村に到着。物資をトラックから降ろします)

このJorni村は15の家しかない、小さな村です。しかしここで物資をトラックから降ろさなくてはなりません。ここから先、イランデヴィ小学校までの道は、トラックが行くことの出来ない道なのです。

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(仮設教室の屋根になる、トタンを降ろしています。)

DSCF0684(水道のない村ではとても重宝する水タンク!)

さぁ、ここからは物資を歩いて運ぶしかありません。Shimnug村まで大変の道のりはと言うと…

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たしかにトラックは通れる道ではありません。

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綺麗な滝に少しリフレッシュしながら、歩くこと1時間半。

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Shimrnung村の子どもたちが待ちきれずやってきたようです!あともう少しです。

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ようやく、Shimrung村が見えました。
わずか27の家のある村。
さあ、いよいよ明日は教室の建設!

10/6(火)

支柱を組み立て、トタンで屋根をつくります。

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そして、ついに

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完成しました!

小さな村に、ほんの少しですが、元気を分けることができました。

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YouMe Nepalのスタッフも誇らしげです。
村の人々も、女性が全ての指揮を取って計画を進め完了できたことに、大変驚きと希望を感じたそうです。

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村の女性達も、今回の出来事をお祝いしてくださいました。

YouMe Nepalは、小さなチームですが、この小ささを活かして必要な場所に必要な支援を行いたいと願っています。震災後から掲げていた「YouMe Nepalだからこそ可能な、YouMe Nepalらしい支援」を、また一つ達成できたことに、スタッフ一同大きな喜びを感じています。

今回の責任者である、スタッフのJharanaの言葉を紹介します:
“… So, at the end we not only succeeded making TLC to those needy children but we kind of influence the people that girls actually can work as in the villages we have a mentality of thinking that girls can’t and don’t do works like the mens do.”
(今回私たちが実現したことは、必要としている場所、子どもたちに仮設教室を届けたことだけではありません。「女性は無理、男しかできない」と無意識に思っていたことが、女の子でも実現できるということを人々に示し、一種の意識の変革を促せたことも、大きな充実感のひとつなんです)