2019年6月号

YouMe Nepalをご支援してくださっている皆さま
6月のマンスリーレポートをお届けします。

<コタン校レポート>
『世界環境の日(コタン)』

コタン校では6月5日に「世界環境の日(World Enviroment Day)」のお祝いをしました。豊かな自然の重要性を子供たちに教え、環境問題についての意識を高めるためのイベントです。
このような活動を通して、子供たちは環境の問題や懸念などについて広く知ることができます。また未来の地球環境が、安全で住むに相応しい状態を維持していくためのプロセスを学びます。
子供たちは「クリーンな環境を維持しよう」と地域をまわりました。
※世界環境の日を祝うこと自体はネパール ではそれほど特別なことではありませんが、どのようなイベントを行うのはそれぞれの学校によって異なります。

『パソコンの学習』

コンピュータの利用は教育にとても重要な役割を持ち始めています。
またITの利用はネパールの日々の暮らしのいろいろな場面で出てきています。
YouMe Schoolでは子供たちの人生に長期的に役立つよう、最先端のIT教育を与えるように努めています。
金曜日には、グレード3から5のクラスでパソコンのタイピング競争を開催しています。
子供たちは、楽しみながらたくさん学ぶ事ができるため、とても喜んで取り組んでいました。

『若者のボランティア』

情熱にあふれた若者のTozina Sherpuja Magarさん。
彼女は自分の休暇をボランティアとしてYouMe Schoolの子供たちと過ごすことに費やしてくれました。
私たちは、若い人がその知識を子供たちに共有してくたり、その他いろいろな事で学校に貢献してくれた事を本当に嬉しく思います。
彼女は以下のように語ってくれました。
「このような活動にボランティアが参加することは、生徒の理解を深め、経験を広げる事になると思います。と同時に、ボランティア(私)の人生も豊かにするのです。」


<モラン校レポート>
『視力検査』

6月12日、モランの眼科でYouMe Schoolの無料の視力検査が行われました。全生徒、教員、スタッフが参加しました。
このようなサービスを提供していただいたことに心から感謝しています。

『世界環境の日(モラン)』
世界環境の日、モラン校では集会を開きました。
母なる自然を保護し保全する努力をするように子供たちをやる気にさせました。

(プラカードには「木を植えよう」「木を守ろう」などと書かれています。)

また、学校の敷地内に苗木を植えることによって変化を作ってみようとしました。世界環境の日バンザイ!(Happy World Enviroment Day!!)


<オンライン教育プロジェクト>

『教師の採用』
このプロジェクトのための教師を探すということが結構大変でした。
しかし手を抜かず努力し続け、最終的に応募者の中から最もふさわしい候補者を選ぶことができました。
5月27日から5月27日までの2日間に渡り、カトマンズのTimi Ma Nepal※のオフィスで、今回採用したカトマンズの教師とリンチュンブン市のバラー地区の教師とのワークショップを行いました。
(※ティミ・マ・ネパール :YouMe Nepalのネパール側の法人名)

このワークショップの目的は、今後のアイデアや仕事の詳細、遠隔地でコミュニケーションを取ったり、いろいろ事を調整していくための教育システムについて、メンバー同士がしっかりと理解し合うことでした。

ティミ マ ネパールのメンバーと教師たち

『ついに始まったオンラインクラス』

オンラインクラスは6月2日からリンチュンブン市のバラムタ校とバラー校で始まっています!!
週に3日、理科、数学、英語の授業を組んでいます。
インターネットの通信環境や、現地でのオペレーション、生徒たちの就学レベルなど非常に多くの問題と課題がありますが、私たちは言ったこと守るために最善を尽くしています。


<Asha Project>
<アーサ プロジェクト※ネパール語で「アーサ」は「希望」>

Aayush君
ネパールの震災を機に(団体の能力に限りはありましたが)非常に貧しい数名の子供を支援するための資金援助プログラムをアーサプロジェクトとして現地で立ち上げていました。
私たちが提供する経済的支援は、単に子供達の将来を安全にすることに焦点を当てるだけでなく、子供が精神的に、知的に強く成長するのを助ける事を目標としています。
私たちは子供達に正しい指導とカウンセリングを提供することが、子供達を育てることだと信じています。
最初は5名の生徒を対象にしていましたが、資金的に困難となったため生徒の保護者と同意を得た上で契約を終了しました。
今は2の学生が対象となっており、支援を継続しています。
彼らの人生の幸福のために資金的、精神的にサポートをしています。
カトマンズのSatungal地区にあるJesse’s International Schoolに通うグレード3のAayush君と、同じくカトマンズのBathimsthan地区にあるAshraya Vidya Sadan校に通うNishal君(グレード3)です。
彼らは頻繁に訪問されていて、学校側の反応も良好です。
二人とも勉強を楽しんでいて、私たちのチームは彼らの全体的な活動などについて常に保護者と連絡を取り合っています。


<日本での活動>
『中学校での講演』
5月29日、千葉県柏にある中原中学校にシャラドが国際交流の一貫として講演をしてきました。
学校全体(先生+全校生徒)が参加し、合計90分の講演となりました。
モラン校の子供たちと中継でオンライン交流もしました。
講演を終えて、それぞれが感じたことの一例を掲載します。

【シャラドの感想】
3年ぶりに学校の給食を食べて懐かしかったです。
今回、お招きいただいた藤崎校長先生をはじめ、全校生徒、教師の方々、保護者の方々にYouMe Nepalのことを話せる機会を頂け嬉しかったです。
特に生徒たちは素晴らしかった。
みんな目がきらきらしていて、僕の話をちゃんと聞いてくれました。そして、YouMe Schoolの子どもたちとオンラインでつなげた瞬間は、本当にみんながすごく盛り上がりました。
後半30分の質疑の時間は、質問したい生徒達の人数が多すぎて、答えきれなかったです。とても面白い質問がたくさんあって、それに答える事も楽しかったですね。
僕らの団体のミッションをシェアして、日本の子供達に少しでもインスパイアすることができた事は、いいなと思います。

【中原中学校の生徒達の感想】
● 自分や周りの環境を良くするために大きなことをすぐにするのは難しい。だけど意識を少しずつ変えなければいけないと思う。幸いにもこの国には学ぶ機会や教える人が沢山いる。せっかくあるものだからフル活用して「私」を向上させたい。
● 今の自分が恵まれた環境にいることを忘れずに生活していきたい。
● 感謝を忘れずに、今を楽しみ、笑顔で生活していきたい。人のために何かをすることによって自分自身の自信や強み、楽しみになるということが、とても素晴らしいことだと感じた。
● 自分達にとっては当たり前だとしても、当たり前じゃない人もこの世の中にはいると思うから、この当たり前のように生きている時間をもっと大切に生きていこうと思った。
● 小さいことでも自分が何かを成し遂げるチャレンジ精神をもちたいなと思う。ライさんのような自分がやりたいことを成し遂げる人、誰かの役に立つ人になりたいと思った。
● 僕もいちいち失敗を恐れて動かないではなく、少しずつでも動けるなら動いていくことを新しく Challenge していきたい。そして、一人でも多くの人の役に立ちたい 。
● 普通の人ならば何か挑戦するときは何かしらの不安をもっていると僕は思っていましたが、ライさんはその不安を楽しさに変えて挑戦していることがよく分かりました。
● 自分も学校で勉強したことを、将来、人のために使いたい。また、たくさんの人を助けるために使いたいと思った。この講演を聞いて自分の考え方とか、意識みたいなものが変わった。

【YouMe Schoolの生徒たちの感想】
とても楽しみにしていた交流会でしたが、インターネットが遅くて、ちゃんと交流はできなかったことは残念でした。
でも少しは話せたので、嬉しかった。
このような日本の子どもたちとの交流できる機会はこの後も欲しいです。できれば、もうちょっと長い時間で(笑)。

今月のレポートは以上となります。
引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。