日頃よりご支援を賜り誠にありがとうございます。
【ロックダウン】
昨年、一時的なパンデミックのように見えた新型コロナウイルスの出現以来、突然ウイルスの恐怖と共存することが私たちの生活の一部になりました。
4月に来た第二波は想像を絶するほど苦痛であり、乗り越えるには、精神的にも肉体的にも非常に困難を極めました。
最新のデータによると、ネパールでの死者は現在までに約6700人報告されています。
そして更なる新型コロナウイルス患者の急増により、4月29日に始まったロックダウンが5月末の現在でも続いています。
この状況を今後どれだけの期間続けなければならないかはまだわかりませんが、私たちは心強くポジティブに、そして大きな決意を持ってこれを乗り越えてみせると考えています。
周りでさまざまな困難が渦巻いている中、最高のストレス発散法は美しい自然を感じることではないでしょうか。
この写真は、ネパール在住のスタッフがパンデミックの中撮影した夜明けです。
新型コロナウイルスの影響で必須となったマスクは私たちの笑顔を隠し、蔓延防止のためのソーシャルディスタンスは私たちが愛する人たちを抱きしめることさえも禁止となりました。
ですが、私たちの真面目さと忍耐力が人類を救うことができることを証明するために、手を差し伸べてくれている医師、看護師、そして最前線の擁護者にとても感謝しているのと同時に、私たちが出来る最良の努力をし続けます。
この過酷な状況の中でこそ、お互いに優しく親切に、そして安全で健康に頑張りましょう!
<コタン校>
【自転車に初めて乗った時のこと、覚えていますか】
ほとんどの人にとって幼少期時代、自転車に乗ることは、とてもスリルで大きな課題であり、と同時にとても楽しい時間だったかと思います。
転倒して擦り傷・打撲傷を負い、でもまた再びトライすることは、自転車だけでなく、人生においても不可欠な学びです。
写真は、幼稚園クラスのニシュマと小学5年生のパラヴィ。仲良く一緒に自転車の乗り方を覚えています。
私たちすべての子供時代の最初の冒険では、一緒に語り、経験できる友達が最高の素晴らしい仲間であり、モチベーションであることは間違いありません。
パンデミックが落ち着き、学校が再開する頃には、彼女たちはとても上手に自転車に乗れていることかと思います。
【先生たちの工作時間】
YouMe Schoolの先生たちの仕事は、単に子供たちに勉強を教えるだけではありません。
そこに制限はなく、彼らの子供たちを想う気持ちと献身的な活動によりYouMe Schoolが成り立っています。
コタンがロックダウン中、先生たちは子供たちが自由時間や体育の時間で楽しむことが出来る卓球台を作ろうと決めました。
現在のパンデミックの状態を考えると、私たちの気持ちをポジティブに保つ唯一の方法は、私たち自身が”恐ろしくて否定的な考えから抜け出すのを助けるような活動に熱中すること”だと思います。
YouMe Schoolの先生たちは、この活動が最高の息抜きになったと言っていました。
ロックダウン終了後、この先生たちの手作りの卓球台を見た子供たちが見せる、キラキラした笑顔を見るのがとても楽しみですね!
【音楽の大切さ】
ロックダウンの中、工作を楽しんだ先生たちは、こちらでまた落ち着きと平和な時間を求めていました。
リコーダーを演奏をしているのが算数と理科の先生Kedar Thapaとギターをかっこよく弾きこなす、英語の先生Ujjwal Dhakalです。
彼らは、このロックダウン中に音楽を通じて自分自身を表現する機会を見つけました。
以下のYouTubeで、コタンの素晴らしい自然と一緒に彼らの演奏が聞けますので、ぜひ聴いてみてください!
<ビラトナガル校>
【静かな校庭】
迫り来る新型コロナウイルスとの戦いを続ける中、ビラトナガル校もまた、パンデミックの危機を抑えるために封鎖されました。
ここから見えるのは、ロックダウン以前にとても混雑した道路が空になり、人の動きが非常に少ない学校からの眺めです。
学校閉鎖は、新型コロナウイルスの蔓延防止にとても役立ちました。
第二波では第一波と違い、多くの若い年齢層の人々が感染し、さらに重症化していると報告されています。
この静かで子供たちの笑い声の聞こえない校庭が、近い将来愛する子供たちでいっぱいになるまで、私たちは変わらず誠意を持って物事に対処していきます。
私たちの一番の関心事は子供たちの安全であり、パンデミックが落ち着いたら、子供たちがまた元気に学校に通う日を心待ちにしています。
【Zoomでのミーティング】
現在の状況を考慮して、先生たちは子供たちの家庭に重要な情報をどのようなプロセスで提供すればよいかという、計画を立てています。
同様に、保護者の方には、親御さんが家庭での子供たちの学習活動を妨げることなく、前もって学習プランを計画する方法を伝えます。
私は、こんな困難な時にこそ、チームの絆は深まると信じています。
チームでこのようなオンライン会議を繰り返すこと、それはポジティブな考え方、そして良い結果を出すことを後押ししてくれます。
先日の会議では、ロックダウン後に行う効率的なクラスの進め方を議論しました。
学習の遅れについて、「子供たちをどう軌道に乗せていけばいいのか」を先生たち一人一人が考え、意見を共有しました。
ロックダウン前後関係なく、子供たちのためにいつも懸命に努力をしてくれるチームがいることに感謝しています。
<オンラインプロジェクト>
5月27日に予定されていた中等教育試験は、パンデミックが続いているため延期されました。
国家試験委員会は、追って通知があるまで延期にすると発表しています。
今月のレポートは以上となります。
引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。