2020年10月号

日頃よりご支援を賜りありがとうございます。

 

ネパールの現状をお伝えします。先月より再封鎖が解除され、今年3月から休校していた学校も7か月ぶりに10月から段階的に再開することができました。しかし、ネパールでは新型コロナウィルスの感染拡大の影響が続いており、10月に入ってから1日の感染者数が平均3000人以上、合計で15万人を超えており、依然として予断を許さない状況が続いています。

10月から再開された学校は、10月23日から始まるネパールで一番重要なお祭り、ダサイン祭の祝日を挟んでまた11月から再開する予定です。
ダサイン祭については来月号でご紹介します。

 


 

<コタン校近況報告>

【学校再開!】

新型コロナウィルスの世界的感染拡大により、ネパールの学校も7か月間閉鎖されたままでしたが、政府が2020年の学習促進ガイドラインを導入したことにより、地方自治体と連携、調整して、コタン校も必要とされるすべての安全対策、約束事を遵守し、10月から再開しました。



幼稚園から6年生までが計画された時間割に従って登校しています。各学年の子どもたちは週1回登校しており、国語、英語、算数、理科、社会の主要5科目を1時間ずつ勉強しています。

しかしコタンのような山間部の地域での状況は依然として困難です。
ネパール政府の学習促進ガイドラインにおいて、オンライン、テレビ、ラジオなどの教育学習活動が推奨されましたが、コタン校では多くの子どもたちがこれらの手段にアクセスできません。そこで登校しない日は、先生方が電話やSMSを介して家庭での生活状況を確認したり、宿題を出して対応しています。



写真は登校した子供たちの様子です。
新型コロナウィルスがなければ、授業や友達たちとの時間を楽しんでいた子供たちですが、このような状況においても彼らはとても我慢強く、元気にしています。

私たちは学校を再開し、子供たちをまた温かく迎えることが出来たことを嬉しく思います。
今回の新型コロナウィルスによる長期間の休校は、私たちにとって非常にチャレンジなことでした。これらの経験によって私たちは多くの新しい気づきを得たように思います。様々な気づきを日々の学習指導に活かし、子供たちの意欲をさらに高めるよう精進していきます。

 

 

【校舎の塗装】

公益信託今井記念海外協力基金様、公益財団法人大坂コミュニティ財団(がっこう基金)様からの助成金と、皆様からの温かいご支援のお陰により増築できた校舎の内外装の塗装も無事に終えることができました。



10月から段階的に学校が再開されてから、初めて校舎を見る子供たちや保護者の方たちは、3階が増築され校舎全体が塗装されていることに驚いており、先生方も含めて全員とても喜んでいます。



早くいつもの日常を取り戻して、この新しくなった校舎で子供たちが毎日楽しく勉強や、元気に遊んでくれることを私たちは願っています。

 


 

<ビラトナガル校近況報告>

【保護者説明会と巡回授業】

学校再開を決定する時、先生やスタッフそして子どもたちから感染が広がるリスクや保護者の感染に対する不安など、いくつかの懸案事項を考える必要がありました。
しかし学校はすでに7か月間休校し、子どもたちに対して適切な学習活動が出来ていなかったため、速やかに決断しなければならない状況でした。

私たちは、学校再開計画において、ビラトナガルの地方自治体と調整を行いました。そして学校を再開するために必要とされる約束事を遵守し、学校を再開する許可を与えられました。

決定後、ビラトナガル校の先生たちは、子どもたちが住んでいる4つの地区を巡回して、学校再開に関する説明や学校内の安全対策や学習計画、また家庭内感染に対する予防の助言などを保護者の方に行いました。また子どもたちに対しては宿題を見たり、質問に答えたりして授業を行いました。

巡回した校長先生をはじめ先生方と保護者の方との様々な意見交換をもとに、9月27日より学校の再開を決定しました。

 

 

【学校始まりました!】

新型コロナウィルスの世界的拡大により、私たちの生活習慣は大きく変わりました。この新しい習慣に少しずつ慣れてきたビラトナガル校では、新型コロナウィルス感染リスクから子どもたちを守るために様々な安全対策を講じて、9月27日より学校を再開しました。

子どもたちが登校してきたら、先生方が校門で検温と消毒を行い、安全を確保して、授業を行っています。小学校6年生から9年生までの高学年の子どもたちは毎日登校しています。幼稚園3クラスから小学校5年生までのクラスは地域ごとに分かれて週3日ずつ登校しています。まだ感染を恐れて通常の半数の子どもたちだけが通学している状況です。
一日も早く子どもたち全員が登校してこれる日を私たちは心待ちにしています。

 


 

<日本の近況報告>
【オンライン国際交流】


10月12日に墨田区立八広小学校の小学5年生の生徒91人に対して、代表ライがネパールの文化や教育などについて紹介する特別授業を1時間半に渡って行いました。この授業の中では、ビラトナガル校の生徒たちとオンラインによる交流プログラムも行いました。

参加したビラトナガル校の生徒たちは、ネパールのお祭りや食文化、YouMeスクールの紹介を生徒たち自らパワーポイントで資料を作り、オンラインを通じで英語で説明してくれました。

また、八広小学校の生徒もビラトナガル校の生徒にソーラン節を披露し、それに応えるように、ビラトナガル校の生徒もネパールのダンスをオンライン越しに踊り披露するなど、両国の子供たちはとても盛り上がり、オンライン交流を楽しんでいました。
ビラトナガル校の子どもたちは日本の子どもたちとの交流に非常に刺激を受けたようです。ネパールと日本の子どもたちの相互交流の時間を今後も作っていきたいと考えています。
このオンライン国際交流に参加したビラトナガル校の生徒たちの感想はこちらです↓

 

名前:ヒデシュ
学年:9年生
感想:日本の友達とのオンライン交流は楽しかったです。日本の友達たちは才能があって、規則をよく守り、注意深くて正直だと思いました。彼らのダンスはすばらしかったです。
僕は「ネパールの社会」についてのスピーチをしました。日本の友達は僕のネパールに関するスピーチを熱心に聞いてくれました。僕たちは日本の友達から多くのことを学びました。
今回のプログラムは僕たちにとって、海外の子どもたちと交流できる素晴らしい機会でした。
僕は将来日本を訪れたいと思いますし、近い将来今回のようなプログラムがまた企画されることを楽しみにしています。
このようなプログラムを企画してくださったシャラドライさんに心からありがとうを伝えたいです。ありがとうございました!!

 

名前:サチャン
学年:9年生
感想:僕たちビラトナガル校の生徒は、先週の月曜日の2時間、日本の子供たちと交流しました。日本の子供たちは誠実であること、またネパールの伝統や文化について非常に興味を持っていることを知りました。彼らからの質問に答えるのはとても楽しかったです。
交流を通して僕たちは刺激を受けました。賢い日本の子供たちと一緒にこのようなプログラムに参加出来ることは僕たちにとって非常に実りの多いものでした。このような機会を作って下さったスタッフの皆さんに感謝したいです。
ありがとうございました!

 


 

【Yahoo!ネット募金受付中】
YouMe Nepalは、Yahoo!ネット募金でも寄付を受け付けています。
Yahoo!ネット募金は、T-POINTを使用して私たちの活動をサポートをすることができます。
ご支援・ご声援の程宜しくお願い致します。
下記バナーをクリックすると寄付サイトに移動します↓↓↓

今月のご報告は以上になります。
引き続きご支援、ご声援の程、何卒宜しくお願い致します。