2022年3月

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<コタン校>

 

 

 

【ガラクタを宝物に】

 

 

コタン郡には、日本のようにゴミを回収して処理してくれる仕組みが確立されておらず、村にゴミ収集車は来ません。
これは学校設立当初からの課題で、先生たちはこれまで学校で一定数出るゴミを焼却することしか出来ませんでした。

現在世界中でSDGsの大切さが叫ばれる中、リサイクルの重要さを先生たちと子供たちで話し合い、今回行われたのが「Trash to Treasure(ガラクラを宝物に)」というコンテストです。

このコンテストは3年生から5年生の子供たちが参加。

廃棄物の中でも、紙とプラスチックは学校で出さざるを得ない最も多い廃棄物でした。

燃やすことは簡単ですが、環境にも体へ及ぼす影響も良くないことを考えると、リサイクルを一番に考えなければいけませんでした。

今回の大会での子供たちのパフォーマンスは、私たちの予想を遥かに超え素晴らしく、子供たちはオリジナリティー溢れる才能を発揮しました。

「ベストモデル」に選ばれたビスマちゃん、小学4年生。
彼女はチョコレートを包んでいる袋を使い、この器を制作しました。

子供たちがこのイベントに、リサイクルについて本気で考え参加してくれたおかげで、私たちはこれからのリサイクル活動の確かなアイデアをもらうことができました。

作った創作物は、子供たちがそれぞれの家庭へ持ち帰ったり、学校に飾ったりしています。

 

 

 

 

【タビス、初めての旅行】

 

コタン校幼稚園組年長さんのタビスは、今月初旬生まれて初めて家族で旅行に行きました。

車をレンタルしてコタンを出発し、約8時間。

首都カトマンズに到着後、有名な観光名所でブッダのお骨が埋められているというボダナートを訪れ、彼は初めてボダナートが世界遺産に登録されていることを知りました。

そして、彼のお気に入りのモモやピザを家族みんなで楽しみ、団らんの時を過ごしました。

この旅行で、彼が最も楽しみにしていたカトマンズにある動物園。

そこにいる870もの動物たちを彼は楽しそうに、興味深そうに観察しました。

初めての旅行を彼は

「家族みんなで旅行に行けてとても幸せでした!いろいろな所に行けて、特に動物園はほんとうに楽しかったです。いつかまたカトマンズに来たいです!」と語りました。

 

 

 

【家庭訪問】

 

毎年2回行っている公益財団法人味の素ファンデーション様との共同プロジェクト、家庭訪問。
2022年初めての家庭訪問を、今月1週目に行いました。

家庭訪問を開始して5年が経過しましたが、看護師ニーシャの丁寧な家庭訪問とアドバイス、そして親御さんたちによる家庭での食事や衛生管理の改善により、子どもたちが風邪をひく回数や、お腹を壊す確率もぐんと低くなり、それにより子供たちが学校を欠席することもかなり少なくなっています。

毎回、家庭訪問が完了するまでに、約4日の時間を要します。

年2回の定期的な家庭訪問は、家庭の衛生環境、食事管理、そして子供たちの家庭での様子を理解し、最良のアドバイスを送ることが可能となります。

 

 

 

 

【健康診断】

 

こちらも、味の素ファンデーション様と共同で年2回行われている、健康診断。

2022年1回目の健康診断がコタン校で行われ、先生たち子供たち共に健康状態は良好でした。

 

 

 

 

 

 

【栄養クイズ大会】

こちらも、健康診断と同じタイミングで行われる栄養クイズ大会
子供たちに楽しく栄養や体のことを学んでもらうため行っているこの大会。
全4チームで構成されており、次のような問題が子供たちに出されました。

「これらのビタミンのうち、どれを日光から体内に取り込むことができますか」
A, ビタミンA
B, ビタミンB
C, ビタミンC
D, ビタミンD

「このミネラルは健康な赤血球に不可欠であり、足らない場合は貧血を引き起こす可能性があります」

A, 鉄分
B, マグネシウム
C, ヨウ素
D, クロム

「どれが人間の目に入っている神経ですか」

A,嗅神経
B, 聴神経
C, 視神経
D, 脳神経

1位を勝ち取ったサクラチームには、賞品として新鮮なりんごとブドウがプレゼントされました。

 

 

 

 

 

【ホーリー祭】

 

コタン校では、3月17日にホーリー祭が行われました。

ホーリー祭とは、ヒンドゥー教の人々が、愛や豊作祈願、春の訪れ、悪に勝利することなどを祝う色の祭典で、人々がさまざまな色の粉を塗り合ったり踊ったりしながら祝うお祭りです。

カースト制度が未だ根付いているネパールですが、この日はカーストや身分、宗教関係なく人々が交流することができると言われています。

 

 

 

 

 

 

ワールドフェスティバルプロジェクト

 

こちらのプロジェクトは、日本の新渡戸学園の子供たちとお互いの国の文化や日常、音楽など、子供たちが伝えたい内容をプレゼンテーションで伝え「一緒に楽しむ」ということがコンセプトで、昨年の12月に第1回目が行われました。

2回目で最終日の今回は、今月の14日に行われ、子供たち自身で考え、発見し、発表することがコンセプトにあげられました。

子供たちは、自分たちで用意したビデオや文章、写真を使いさまざまな互いの国の興味深い文化や習慣、イベントなどを共有しました。

このイベントは2時間かけて行われ、日本にいる離れた友達との交流は幕を閉じました。
子供たちは「いつか、私たちが大きくなったら日本のみんなに会いたいです!」と語りました。

 

 

 

 

 


 

 

<ビラトナガル>

 

【事前期末テスト】

先週、ビラトナガル校で事前期末試験が行われました。

この試験は、後に行われる期末試験で子供たちがきちんと試験を理解、回答出来るようにするために実施されています。

この試験は、保育園から10年生までのすべてのクラスで実施されました。

子供たちがこの試験でフィードバックを受け取り理解することで、最終試験でベストなパフォーマンスを引き出すことができます。

 

 

【卒業】

新型コロナウイルスにより子供たちは、我慢を強いられる生活が未だ続いています。

このような時にこそ、子供たちが学校でのポジティブな面を見るきっかけになればと、卒業間近の10年生が今まで学校で経験した大切な思い出を語ってもらいました。

 

サブハム・マジ

「学校での生活は、先生や友達とたくさんの思い出を作ることが出来る僕にとってお気に入りの時間です。
僕がここに初めて入学して、たくさんの友達が僕を助けてくれたことを今でも鮮明に覚えています。
そして学校に来ることで、たくさんの知識を身に着けることができています。
僕は学校に通う前までとてもシャイな性格でしたが、今は自分に自信をもち、みんなと毎日笑い合えています。
パンデミックから2年が経ちましたが、また学校に通うことが出来たことが僕にとって一番嬉しいことです。
学校を卒業後は、科学を専攻したいと考えています。」

 

 

 

 

スニダ・ラマ

「僕にとってこのYouMe Schoolは2つ目の実家のような帰る場所です。
僕はこのYouMe Schoolに設立当初から通っていて、もうすぐ卒業します。
卒業は、悲しくもあり幸せでもあります。良い思い出は山ほどありますが、一番の思い出は課外授業の宿題でグループでハンバーガーや焼きそば、ビリヤニなどを食べたことです。グループ内でのコミュニケーションスキルの大切さやアイデアを生み出す力、社交性を向上させることの重要さを学ぶことが出来ました。」

 

 

 

 

ピンキーマンダル

「みんなが私に口を揃えて言う言葉が『学校で過ごす時間が一番大切』というものでした。初めその言葉を聞いた時に何がそんなに素晴らしいのかなと疑問に思いました。学校に行き、授業を1日中受け、帰ったら宿題をする。でも今、卒業が迫り言えることは、これは私の人生にとって本当に素晴らしい経験だったということです。私は、友達と先生と過ごしたこの思い出を一生大切にしていきます。
私は卒業後、目標に向かって努力する準備が出来ています。」

 

 

 

 

チャダニ・ライ

「私はYouMe Schoolが大好きで、毎日学校に通い、友達に会えることを幸せに感じます。この学校は私がこれからの将来さまざまなことに挑戦するため立ち向かう強い心を作ってくれました。一番心に残っている思い出は遠足で近くのチンデダンダという山へみんなでハイキングに行ったことです。1時間かけみんなでバスに乗り、生まれて初めてパラグライディングを見ました。私はやらなかったけど、パラグライディングをしている人を見てるだけで楽しかったです。そして地元の食事をいただき、たくさん写真を撮りました。
卒業後は経営学を学びたいと考えています。」

 

 

 

 

 

【ハッピーホーリー!】

ビラトナガル校でも、コタン校同様みんなでホーリー祭を楽しみました。
コタン校とは地域が違い、祝う日にちが違います。
コタン校では3月17日、ビラトナガル校では18日に祝われました。

 

 

 

 

 


 

 

 

【わたしのSDGsアクションフォーラム】

2/26に、生活協同組合コープこうべ様が開催した【NEXT100 第3回わたしのSDGsアクションフォーラム】で代表のシャラド ライが講演を行いました。

テーマは、「21世紀の教育とは、考える力」でした。

ライは
「高校生から80代の方たちまで参加しており、参加者のSDGsについての意識の高さを見て、驚きました。」と語りました。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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今月のレポートは以上となります。
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