2023年5月 - YouMe Nepal

日頃よりご支援を賜り、本当にありがとうございます！

<コタン校>

【子どもたちの挑戦】

YouMeスクールでは、子どもたちそれぞれの個性や才能、そして可能性を伸ばすことを心がけています。

その精神に基づき、今回の参加希望者のアイシャ、ゴビンダ、ヤショダ、スサナの 4人が、コタン校のあるハレシ地区が主催する「歌とダンスの大会」に参加しました。

この大会には、私たちの学校を含めて4つの学校が参加。

歌とダンスの両部門があり、歌部門には28名、ダンス部門には6名が参加しました。

今回4人は、ネパールの伝統的な音楽にのせ、歌とダンスを披露！
期待と緊張の中でおいても、最高のパフォーマンスで観客たちを魅了してくれました。

最終ラウンドまで進んだアイシャは、3位を獲得！
今回、勇気を出してこの大会に出場した子どもたちから挑戦する大切さを学び、彼女らの勇気をとても誇りに思います。

【課外活動で個性を伸ばす】

YouMe Schoolは通常のカリキュラム以外に、さまざまな課外活動（Extra Curricular Activities以下、ECA）を、提供しています。
私たちはこのECA活動が学校のプログラムに不可欠であると信じ、今回ECAクラブを結成しました。

放課後に行われるこのECAは、子どもたちが、自分の趣味や興味に合ったクラブを自由に選択することができます。

各クラブのコーディネーターは2名の先生が担当し、今回私たちは下記のクラブを作りました。

・スポーツクラブ：61名の子どもたちが所属し、様々なスポーツを企画・計画から実施します。このクラブは、子どもたちの体力向上やリーダーシップ発揮を促し、健全な競争心の育成を目的としています。

・ITクラブ：37名の子どもたちが所属しています。主に技術的な側面に焦点を当て、コーディングやプログラミング、その他技術に関連する多くの実践的な活動で子どもたちをサポートします。このクラブは、子どもたちの批判的思考力、そして計算力を高めることを目的としています。

・ダンスクラブ：49名の子どもたちが所属しています。芸術的な興味を追求し、自由に自己表現することと、異なる文化圏のさまざまなダンス形式やスタイルを取り入れることで、文化的な理解やパフォーマンスの喜びを分かち合うことを目的としています。

・音楽クラブ：16名の子どもたちが所属しています。楽器演奏と歌に関連した活動を行います。音楽の才能を伸ばし、創造性を高め、チームワークの向上と、スクールコンサートの機会を提供します。

・サイエンスクラブ：2名の子どもたちが所属しています。体験型の活動を通して、実験を行うためのプラットフォームを提供することに焦点を当て、科学的方法、仮説の検証、データの収集、分析、そして発見の精神を育むことを重視しています。

・ドラマクラブ：18名の子どもたちが所属するクラブで、子どもたちが想像力と表現力を発揮できる機会を提供しています。舞台監督から照明、音楽、小道具、衣装、舞台の組み立てまで、全てを子どもたちが体験することができます。

・アートクラブ：現在、2名の子どもたちが所属しています。このクラブは、絵画や素描など、さまざまな形のビジュアルアートを探求する場を設けています。

・フォト＆ビデオグラフィークラブ：7名の子どもたちが所属しています。子どもたちが自分たちのスキルを探求し、開発するためのプラットフォームを提供することを目的としており、写真やビデオ撮影に関する技術的なスキルを身につけることができます。

このようなクラブで子どもたちがそれぞれの個性や興味を活かしたスキルを身につけることで、社会とのつながりを生み、学業の成績だけでなく、豊かな人間性を育むことができると私たちは信じています。

【幼児用トイレ】

現在80名程の幼稚園組の子どもたちがコタン校に通学していますが、昨年まで幼児用トイレは、たった1つしかありませんでした。

そのトイレの不足から、子どもたちがいつも列を作ってしまい、授業が時間通りに始まらないことや、そのトイレが教室のすぐ隣に位置していたため、悪臭が教室まで広がるというニオイの問題がありました。また、そのトイレが大人用であるため、子どもたちにとって非常に不便な点がありました。さらに、トイレには水が通っておらず、先生方が毎回タンクから水を汲まなければならないという問題もありました。

今回、この４つの問題を解決するため、公益財団法人大阪コミュニティ財団様と協同で、幼児用トイレの改装工事を行いました。

子どもたち、そして先生たちが快適で便利に使えるため、子どもサイズの便器を6つ作りました。
壁は清潔感あふれるタイル状にし、子どもたちが率先して掃除を行えるよう工夫しました。

この新しいトイレのおかげで、子どもたちは年齢に応じた快適な環境でトイレを利用でき、学習に集中できる時間の増加と、先生たちの勤務時間短縮に繋がりました。

<ビラトナガル校>

【ビジョンから現実へ】

12年前、YouMe Schoolは代表ライによって種が蒔かれ、「誰でも通えるがっこう」をコンセプトに、ライの故郷コタン郡に開校しました。
夢を現実としたこのYouMe Schoolは、皆様のご支援・応援のおかげで、今年、13年目を迎えることができました。
2017年に開校した2校目のYouMe School ビラトナガル校は、今年たくさんの新入学生を迎えるにあたり、3・4階の増築工事を行いました。

※こちらは、株式会社奇譚クラブ様と公益信託今井記念海外協力基金様との協同プロジェクトです。

工事に入る前、ヒンドゥー教の礼拝、プージャーを行い、安全を祈願しました。

ビラトナガル校では、スペースの不足により数年間、2つのクラスが1つの教室で学習を続けていました。
年々増加する子どもたちの快適な学習環境を確保するため、メンテナンスが行き届き、インフラの整備が備わった環境が必要でした。

3階と4階の工事は、約2ヶ月間かかりました。

落成式には、株式会社奇譚クラブから石川さん、秋山さんにおいでいただき、盛大に取り行われました。

私たちは子どもたちのためにいただいたご支援と応援により、ここまで来ることができました。これからも、子どもたちのより良い未来を築くために、ネパールの教育部門にインパクトを与え続けるため、一同更に努力し続けてまいりますので、応援よろしくお願い致します。

【熱さに打ち勝とう！】

ビラトナガルでは夏になると、非常に蒸し暑くなり、気温が40度まで上がる日もあります。

この日、幼稚園組の先生と子どもたちは、暑さをしのぐためのさまざまな方法を実践しました。

子どもたちは、代表ライが先日プレゼントしてくれた日本からの帽子や傘、サングラスを身につけて日差しを防いだり

消化が良くて水分補給ができ、ネパールだと1玉250円程で購入できるスイカをみんなでいただきました。

【親の日〜家庭と教育の絆を深めるために】

ネパールで「親の日」は、親御さんが子どもたちとの絆を確かめ、子どもたちが親御さんへ感謝を伝える日として、お祝いされてきました。

この大切な親の日のイベントに、株式会社奇譚クラブから石川さん、秋山さん、ビラトナガル市の市長、そして子どもたちの親御さんを招待して、皆でお祝いをしました。

子どもたちは、ネパールの伝統的な衣装を身にまとい、この日のために練習したダンスを親御さんへ披露しました。

また、最後にはサプライズとして日本の童謡「大きな栗の木の下で」を披露し、皆を興奮と驚きに包みました。

教育の現場において、親御さんのサポートの大きさは計りきれず、私たちにとっても親御さんへ感謝を伝える良い機会となりました。

＜おまけ＞

【サケラ-ネパールの文化と伝統】

サケラとはキラット族の主要な祭りの一つで、毎年お祝いされます。
年に2回行われ、通常、農作業の始まりとなるこの5月に行われます。

この日女性が身に付ける伝統的なドレスと装飾品は

DHUNGRI（ドゥングリ）：大きな金の鋲のついた鼻飾り。
BULAKI（ブラキ）：鼻の中隔からぶら下げる装飾品。
SHIRPHOOL（シルプール）：チャンドラハール(首飾り)と一緒におでこにつけます。
CHYAPTESUN：丸い平らな金のイヤリング。
KANTHA MALA：伝統的なネックレス。

→Googleより引用

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今月のレポートは以上となります。
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