2018年6月号 

日頃よりご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。
<コタン校近況報告>
①野菜を育てる
校庭の空きスペースを利用し、子供たちと野菜畑を作りました。

子供たちの家庭は農家が多いため、畑作業も手馴れていますよね!

トマト、オクラ、ピーマンの種を蒔きました。収穫できるように水やり、草取りを子供たちが先生と一緒にしていきます。

②近隣地域のゴミ拾い
世界環境保護の日にあわせて、学校周辺の住民に環境保護の大切さを知ってもらうために、お手製のプラカードを作り、行進しました。

学校のある村は、有名な寺院ハレシに行く道中にあり、ネパール人観光客がバスから投げるゴミが問題です。インターン生の秋田さんの提案で、地域周辺のゴミ拾いも行いました。

半日の作業でこれだけのペットボトルを回収しました。

③パソコンクラス
ネパールのほとんどの学校では、教科書だけでパソコンを勉強しますが、夢学校には、実物のパソコンがあるため授業が充実しています。

また、先生全員がword,excel,power pointができるように、先生同士で教え合いスキルアップを目指し、日々練習しています。

これにより、紙媒体で記録していた学校関連の書類は、デジタル管理が進められるようになりました。

④宿題
子供たちの宿題を一部公開します。教科書に載っている物語の文章が、きちんと書けているかを図るために行われたものです。
小学校1年生ディプシャ・ライくん↓↓↓

小学校4年生ディパ・ライちゃん↓↓↓

よく書けた子供たちには、夢ノートが贈られました。

⑤先生紹介Vol.2 ~バクタ先生~

第2回目の先生紹介は、Bhakta(バクタ)先生です。バクタ先生は、先月紹介したディピ校長先生と同郷で、イラム郡から来られてYouMe Schoolで先生をしてくださっています! 授業準備をとても丁寧にされる先生で、授業がない空いた時間には、授業で活用するためにパソコンの練習を毎日しておられます! また、毎日学校が終わった後の放課後に、自分の意思で放課後学習会を開き、参加を希望する生徒に勉強を教えてくださっています。 そんなバクタ先生にインタビューしてみました!

1.YouMe Schoolでは何の科目を教えておられますか?
ー社会科と音楽を教えています。
2.大学では何を学ばれましたか?
ー大学では英語教育を中心にたくさんのことを学びました。特に「教えること」、どうやって教えるのか?(how)、何を教えるのか?(what)、誰が教えるのか(who)、いつ教えるのか(when)、どこで教えるのか?(where)を学び、さらにスポーツや音楽なども学びました。
3.いつからYouMe Schoolの先生として働いていますか?
ー昨年(2017年)から働いています。

4.なぜ、YouMe Schoolで先生をしておられるのですか?
ーこのコタン郡で社会奉仕をすること、そして教育を通して子どもたちの閉ざされた目を開き、明るい未来を開くための手助けをしたいからです。
5.YouMe Schoolの良いところはなんだと思いますか?
ー貧困家庭の子どもでもYouMe Schoolに通えるように、彼らに対してサポートをする里親制度があること、先生が教えるためや、生徒が学ぶためのたくさんの種類の教材・機器・活動があること、そしてネパールのリモートエリアであるコタン郡にこのような学校が建てられていることだと思います。
6.この1年間YouMe Schoolのためにどのように働こうと思っていますか?
ー私自身が今まで学んで得た知識やスキル、能力を授業において生徒たちに共有すること、学校が開催するすべてのプログラムに主体的に参加すること、さまざまな活動を通してたくさんの生徒たちを巻き込むこと、新しい教授方法や技術を授業に取り入れること、これらに取り組んでいきます。
7.最後に日本にいるたくさんのYouMe Schoolのサポーターの方に一言お願いします!
ーまず、たくさんの日本のサポーターの方々に感謝の気持ちを述べたいです。ありがとうございます。 そして、ネパールの他の地域にもYouMe Schoolが建てられることを心から願っています。

⑥秋田さんレポート
ナマステ! インターン生の秋田です。ネパールに来て4ヶ月が経ちました。 ネパールでは雨季に入り、村中で緑の生い茂った景色が見えるようになってきました。慢性的な水不足で苦しむYouMe Schoolのある村にとっては、雨が降る貴重な時期なのでみんな喜んでいます。日本に居る時は、雨が降ると気分がどんよりしますが、ここに来てから雨が降るのが待ち遠しくなっています。そのくらい水が人間にとって大切なものなのだと日々感じながら生活しています。

YouMe Schoolでは、毎日7時間目にある体育の授業を任せてもらっています。日曜日は1年生、月曜日は2年生という感じで1週間で1〜5年生の体育を担当しています。生徒たちが毎日いろんな運動ができるように生徒たちが知っているゲームをしたり、また私が日本で小さい頃にやっていたゲームや遊びなどを教えたり、飽きがこないような体育の授業にすることを心がけています。

YouMe Schoolの校庭は広くなく、できることは限られているのですが、その中でできること、そして支援者の方から頂いたボールや縄跳びを活用して、できる限りのことをやっています。最近は、高学年の子たちの間でバレーボールが人気です。バレーボールでは、ゲームだけではなくトスの練習や、いろんな練習を通してチームプレーの大切さなども教えています。またバレーボール以外にも日本式のドッジボール(内野と外野)が子どもたちの間で人気です。ドッジボールはみんな知っているのですが、外野という概念は初めてだったようで、とても新鮮そうでした。高学年の試合で、内野が相手に当てるだけではなく、内野と外野同士がパスし合って頭を使いながらゲームをしていたのは、見ていて面白かったです。

また、6月6日の世界環境保護の日にYouMe Schoolでは、環境保護に関するバナーを自分たちで作成し、それを持って近隣地域を歩き、住民に環境保護の大切さを訴えかけました。それとともに、日本で小学生のころ地域清掃をしていたことを思い出して、先生とのミーティングで提案し、みんなで学校近隣地域の清掃活動を行いました。ネパールでは、道端にゴミがポイ捨てされていることは当たり前です。この活動が少しでも地域住民に伝わってくれたら嬉しいのですが、1回きりで終わってしまっては意味をなさないと思うので、コミュニティへのアプローチを続けていけたらと思います。

この4ヶ月はあっという間だったように感じます!まだまだやりたいことや、やらなければいけないことがあるので一日一日大切に生きていきます!


<ビラトナガル校近況報告>
①けん玉大会
ネパールで初めての??けん玉大会が行われました。動画をご覧ください!

とても上手ですよね!!!寄贈して頂いたけん玉が大活躍です。ビラトナガル校では、子供たちにけん玉が流行っています。

②課外授業
学校の近くにある動物を保護している公園に遠足に行きました。

この施設では、シカやサル、鳥などを保護しており、観察することができます。子供たちは、生態や飼育方法を学びました。子供たちの成長のために、毎月課外授業を先生方が企画しています。

ビラトナガル校は、7月下旬のテストが終わると、2週間の夏休みに入ります。


<日本近況報告>
①ライ登壇
5月27日に、”アジアで見つけるパラレルキャリアのヒント”のイベントに登壇しました。

ソフトバンクの仕事と2校の学校運営の両立について、アジアと何か関わりたいと思っている方々の前で、お話する機会をいただきました。

今後も様々なイベントで団体の活動を紹介していきます。

②目白大学で講演
国際ボランティア論の授業の中で、メンバーの藤井がゲスト講師として参加しました。ボランティアに興味がある学生さんの前で、団体の活動紹介、ネパールの教育、自身のやりがいや苦労話などをお話させていただきました。

講義を聴いた学生さんからの感想を一部紹介します。
「ネパールの教育現状が良くわかった。」
「夢学校に通っている子どもたちがPCやVRを体験していて驚いた。そしてクラウドファンディングの重要さもわかった。」
「ボランティアやインターンシップで、夢学校の子どもたちと接してみたいと思った。」
「学生のうちでしかできないことに、挑戦をどんどんしていきたいと思った。」

今月のご報告は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。