2020年5月号

平素はご支援を賜り誠にありがとうございます。
まず初めに、皆様に温かいメッセージを送りたいと思います。皆様が家族や愛する人たちと一緒に安全に過ごせるように心から願っております。新型コロナウイルスは世界的な猛威を振るいそれはネパールでも例外ではありません。ネパールでは最近、初の死亡例が確認され、感染者も毎日増えています。また、ネパール政府はこの状況を鑑みて、ロックダウンを6月2日まで延長しました。国境を面するインドの状況次第では更なる延長の可能性もあります。今月号は、このロックダウン中の状況でどのように過ごし、どのように対処しているか、そして去年度の成果や今年度の目標などを両校の校長先生とカトマンズ事務局から最新情報をお伝えします。


<コタン校近況報告>
【コタン校校長ダラニ・スベディ先生のインタビュー】

1.去年の学校のパフォーマンスはいかがでしたか?
コタン校は、教育の質の向上と指導方法を常に改善しようと心がけています。2年間の学校でのパフォーマンスと比較して、2019年度は、いくつかの変更を加えました。
昨年、子供たちに図書室を最大限に活用して、自分の興味に合った本を楽しんだり、図書室で利用できる様々な本や資料を調べたりして知的側面を促すように奨励しました。図書室は知識の宝庫であり、読書する習慣を身につけると、子供たちが自分の心を形成するのに大きな役割を果たすと信じています。これにより子供たちは自己学習の習慣を身に着けることができました。
また、子供たちの自信を高めるのに役立つ、様々な課外活動クラスへの積極的な参加を促しました。
私たちは、すべての子供が安全かつ平等であると感じられる環境を作り出すことを心がけています。
子供たちが大切な夢を実現できるようにサポートし、指導することができたと思います。

2.昨年直面した最大の課題は何でしたか、またそれをどのように克服しましたか?
山間部の学校は、先生の不足が深刻であり、これは近年さらに激化しており私たちのコタン校も昨年同様の問題を経験しなければなりませんでしたが、この問題に直面するのはこれが初めてではありません。先生は山間部に来て子供に教えることに興味がないようで、新しい先生を探すのは常に私たちの課題です。しかし私たちはさまざまな場所から来た素晴らしい先生やボランティアのお陰でこの状況を克服することができました。

3.昨年、最も誇りに思った成果は何ですか?
学校の様々な活動に子供たちが自主的に参加できるように、先生の監督下で子供たちが主体となって図書室の運営と管理をしたり、同様に課外活動を含むいくつかの効果的な変更を加えました。この変更点は、子供たちのリーダーシップスキル向上やチームワークの重要性を理解するのに役立ちました。さらに先生やスタッフとのグループディスカッションセッションに焦点を当て、その活動と問題を共有することで、目標を達成するための実践的なアプローチを導くことができました。これらは間違いなく、私が誇りに思っている昨年のハイライトであり、より良いパフォーマンスとより大きな成果が期待できると思います。今後数年間の子供たちの成長を楽しみにしています。

4.現在のコロナの影響によってコタン郡での状況はどのように影響または変化してますか?
ロックダウン中のコタン郡では、いつも通りの手順で2020年度の新学期を開始するには、まだ準備が整っていません。社会的および人的距離を保ちながら、私たちは電話を介して子供たちと連絡を取り続けています。子供たちと連絡を取ることで現時点で私たちにとっても心のリフレッシュになっています。状況は時として圧倒的で困難ですが、私たちは悲惨な状況をまもなく克服することを望み、非常に前向きです。

5.今年の目標は何ですか?また、どのようにその目標を達成することを計画していますか?
今年の目標は、ネパール政府が推進しているのと同じカリキュラムで、指導方法、実践的なクラス、学習環境に焦点を当てることです。質の高い教育を通じて効果的な知識を活用し、必要な技能を習得することで、地域コミュニティを変えるのに役立つと思います。
今年は新型コロナの影響でロックダウン中のため現在何もできないので、今年の目標を達成することは私たちにとって大きな挑戦になるでしょう。
しかし、私たちはこの状況を乗り越えてすぐに通常の生活に戻ると信じています。それまでは、子供たちの家庭での生活、健康状態を把握するために毎日電話で確認をし、宿題を出しています。そして家族との時間を過ごし、彼らの自由な時間で好きなことをして楽しんでいるれように最善を尽くしていきます。

【コタン校先生たちとのミーティング】

現地コタンは、ネットワークが弱く、何日もインターネットが利用できなくなり、連絡が取りにくくなるという問題が発生することがありますが、カトマンズ事務局とコタン校のチームは粘り強くこの問題に向き合いながら、毎週オンライン会議を行い、現地の状況、生徒の確認やタスク管理を共有しています。


 <ビラトナガル校近況報告>
 【ビラトナガル校校長ニシャ・ライ先生のインタビュー】

1.去年の学校のパフォーマンスはいかがでしたか?
ビラトナガル校は、子供たちが精神的および身体的に成長するため、また子供たちの将来を持続可能なものとし、生活をより豊かにするために必要な全ての機能を備えた質の高い教育を提供することを目指しています。したがって、昨年度は、学校に関連する側面での質の向上のために、さまざまなポジティブな改善を試みました。
昨年、あらゆる方法で子供たちをを助けるために追加のコーチングクラスを導入しました。子供たちの全体的な成長記録を頻繁にフォローアップすることで英語を話す環境が非常に改善されました。また、教師と保護者のコミュニケーションの価値と絆にも取り組み、教師と保護者間の関係を強化し、生徒が成長するために不可欠なサポートシステムを提供しました。

2.昨年直面した最大の課題は何でしたか、またそれをどのように克服しましたか?
私は校長、またはメンターとして、生徒の総合的なパフォーマンスと達成度を向上させることに常に駆り立てられました。最大の課題は、有能な先生とスタッフの採用、個別化された学習の促進、教育の波及効果の向上に取り組むこと、保護者のサポートの関与であり、多かれ少なかれ達成したと考えられ、これが学校の成績向上に多大な影響を与えました。
校長先生の役職は非常に高い水準に保たれていなければなりません。私はこの学校をより良くするために校長として雇われています。
また、生徒、先生方や、この地域コミュニティの期待に応えるために、責任を負うことです。この役割により、私の責任が周囲に理解され、自分の目の前にある課題を受け入れることできました。

3.昨年、最も誇りに思ったことは何ですか?
私たちは、生徒に奨励するリーダーシップの機会を積極的に提供することができました。ここに5つの成果を挙げます。
・誠実に責任のある役割を受け入れる
・ビジョンと目的の共有を育む
・共同で作業し、他の人をリードする
・責任を引き受ける
・行動を通じて他者の尊敬を獲得する

4.現在のコロナの影響によってビラトナガル市での状況はどのように影響または変化してますか?
現在のビラトナガル地域の状況は、新型コロナの影響拡大により政府の指示に従い、私たちは自宅にとどまっています。ビラトナガル校はウイルスの蔓延を恐れて完全に閉鎖されたままですが、困難を克服して再び通常の生活を送れると思っています。

5.今年の目標は何ですか?また、どのようにその目標を達成することを計画していますか?
今年1年間、進行中のロックダウンにより、状況は非常に困難で予測不可能になります。状況がどのように変化するかはまだわかりませんが、想像力豊かな自立した子供たちを育てる一方で、特定の教育成果目標を達成することを目指しています。目標を達成するために、高度なマルチメディアおよびコンピュータスキルの向上、体育、図書室、実験室、芸術へ子供たちがアクセスできるように努力してきます。

 

【ロックダウン中の子供たちの様子】
新型コロナウィルス発生以来、誰もが安全上の理由から家にとどまることを余儀なくされ、ロックダウン中の子供たちにオンライン授業の必要性が求められており、私たちはビラトナガル校でのビデオおよび音声通話を通じてオンライン授業を適応させようとしています。先月号でお伝えした通り、9年生の子供たちにはすでにオンライン授業で提供することができています。その他の学年ではコタン校同様に毎日電話をし、家庭での過ごし方や健康状態を確認し、宿題を出しています。以下は、ロックダウン中に家で過ごしている生徒の写真です。

宿題をする生徒

植物のお世話をする生徒

料理のお手伝いをする生徒


<オンライン授業プロジェクト>
ネパール試験委員会は、新型コロナウイルスの影響で延期になった中学卒業試験(SEE)の新しい日程を正式に発表していません。
私たちは、SEE試験の日程に関して政府が公表する情報に厳密に従います。

今月号のご報告は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。