2021年6月

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<初!ネパールオフィスで働くスタッフ紹介>

 

日本とネパールを繋ぎ、コタン校とビラトナガル校2つの学校を”縁の下の力持ち”としてまとめ、事務全てを執り行う「Timi Ma Nepal」というオフィスで働くスタッフを紹介します。(写真右)

 

 

私の名前はジャラナ・ライ。YouMe Nepalで働いて6年になります。

YouMe Nepalに入社して6年、私はここで働くことでたくさん素晴らしい体験をしました。
教育業界で働くこと、それは自分の意見や今まで経験したことを”たくさんの子供たちにシェアし、元気付けられること”

これは私にとって、とても大切なことです

 


ー2017年ビラトナガル校で行われた、サラスワティプージャフェスティバル

 

 

何年にもわたり私は、立ちはだかる困難や障害を乗り越える時、たくさんつまずき、もがいてきました。
しかし、決して希望を失うことはありませんでした。
それが出来た理由は、「すべての子供たちが通うことのできる学校を作る」という夢を信じていたからです。

 

大地震がネパールを襲った2015年、私はYouMe Nepalの一員になりました。それ以来私は、一度たりとも振り返ったことはありません。

いつまでこの素晴らしい団体の一員として働けるか定かではありませんが、私が所属している限り、責任を果たすためにこれからも全力を尽くしていきます。

 

 

YouMe Nepalでの旅の中で、学んだ教訓は数え切れません。
素晴らしい人々と出会い、私が本当に信じているものをこの目で見つけられることほど、大きな喜びはないことにも気づくことができました。

私は、YouMe Nepalの壮大なビジョンを今も昔も変わらず信じています。それは、私たちに使命を託し、信じて付いてきてくれている人々の応援のおかげです。

 

 

 


 

伝統的な手織り

 

 

 

手織りは世界で最も古い工芸品の1つで、糸を水平方向と垂直方向に編み合わせることで完成します。
スタッフの大家さんであるVishnu Punさん 56歳は、彼女が子供の頃、母親から手織りを習い、今現在も続けています。

 

 

Punさんは「私は学校教育は受けていませんが、この素晴らしいスキルは私に力を与え、この大好きな手織り工芸品で生活していることを誇りに思っています。」と話します。
手織りのプロセスは完全に手作業で行われ、それが彼女の創造力を探求するのに役立つと話します。

ちなみにこの写真はショールを作っているところです☆

 

 

 

 

【未だ続くロックダウン】

 

– YouMe Schoolコタン校から4キロほどの所にあるマチャプチャレ銀行

 

 

 

封鎖された生活は途方もなく長く、呆然とするものでした。

外出が許される時間は、日用品の購入(午前6時から9時まで)と、仕事へ出勤する人、そして緊急時のみで、人々は常に家にいることを余儀なくされました。

 

1日最多で1万人近くの感染者を出したネパールでは(日本の人口に換算すると5万人程)、皆政府が出した制限命令に真剣に従うようになりました。

それにより、現在6月末時点では1800人ほどまでに減少しています。

 

 

 

 


 

 

 

 

<コタン校>

 

 

感染者が落ち着いてきたネパールでは、通常4月スタートの新しい学期が6月15日から始まりました。しかし、未だ対面授業では危険とのことで、オンライン上での再開になりました。

ですが、YouMe School含め、ネパールの他の多くの学校もオンライン上での授業を行うため、インターネット環境が整っていないことや、多くの子供たちが欠席する傾向があることなどさまざまな問題を抱えているのが現状です。

 

 

 

 

【成績表配布】

 

今回YouMe Schoolでは、前学期の成績表を保護者に配布するため、事前に保護者の方に電話で相談・通知し、配布を行いました。

政府が出す学校の敷地内で義務付けられている安全上の注意事項に従い、安全に行いました。

 

 

この困難な状況に私たち教師は、教室での学習をリモートで継続するためにたゆまぬ努力をしています。遠隔地であること自体が大きな課題であり、オンライン学習へのアクセスが非常に限られています。

それでも、教師の調査と適切に組まれた計画通りに取り組むことで、リモート学習を出来る可能性が高くなっていきます。

そして私たち教師は、常に子供たちの親御さんと連絡を取り合い、理解を深める努力をしています。

 

 

 

【YouMe農園】

 

前回の収穫が終え、しばらく裸地になっていた味の素ファンデーション様との共同プロジェクトYouMe農園。

私たちはついに準備整え、トウモロコシを植えました。

 

 

パンデミックが発生する前、子供たちは農場で育つ野菜が成長する重要なプロセスを学び、自分たちで一生懸命育て、問題も子供たち自身で解決していました。

 

 

ですが今回は新型コロナウイルスの影響で、先生達がとうもろこし栽培を始めました。

トウモロコシは、さまざまな気候条件下で適応性があり、比較的に育てやすい作物の1つであることが知られています。

 

 

パンデミックが収まったときに、子供たち自身で農業活動を行いながら、より多くの季節の野菜や作物を育てられるように願っています。

 

 

 

 

 


 

 

<ビラトナガル校>

 

【人の気配のない街】

 

新型コロナウイルスの影響は甚大であり、パンデミックは私たちの活動を制限、今まで取っていた人々のコミュニケーションは恐怖の対象となってしまいました。

パンデミックで家に閉じ込められているという現実について考える一方、私たちがなんとか生き残り、生活を続けていることがどれほど幸運であるかを考えさせられます。

 

 

写真はビラトナガル校の近く。人流が少なくなると自然や植物たちは復活し、とても美しく感じます。

新型コロナウイルスにより人類は致命的なダメージを受け、それを無視することはできません。しかし同時に自然にとっては、生命を吹き返す時間だということを認めざるを得ません。

 

 

 

【リモート授業をマネージ】

 

 

”平等な教育受けること”は、すべての子供たちの権利です。

そして、ネパールで当たり前でない”この権利”を当たり前にするまでの道のりは、とても遠いものでした。

子供たちの中には、民族社会的背景やコミュニティが違う子たちがいます。
私たちは、彼らが探求し学ぶこともできるこのプラットフォームを非常に誇りに思っています。
また、今の最大の課題は、保護者と子供たちがアクセスできる、さらに便利なプラットフォームをつくることです。

 

 

この便利なプラットフォームを作るため、教師たちはオンラインで頻繁に話し合いをし、親御さんたちともギャップがないよう連絡を取り合っています。

このプラットフォームですべての子供たちをつなぐため、最善を尽くしていきます。

 

 

 

 

 


 

 

【ネパールと日本の子供たちを繋ぐプロジェクト】

 

ーディスコードプロジェクトー

 

このプロジェクトは、Discord(ディスコード)という言語サポートアプリを通じてYouMe Schoolの子供たちと、日本の子供たちの交流をサポートしようというプロジェクトです。

このプロジェクトはGLIチーム (Global Language Institute)によってサポートされていて、日本の東大和公立学校との相互協力プロジェクトになっています。

対象は5年生から7年生までの子供たち。

パンデミックのため、プロジェクト開始には時間がかかると思いますが、私たちはGLIそして日本チームと協力して、このプロジェクトを有意義なものにするべく、取り組んでいきます。

 

 

 

 


 

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今月のレポートは以上となります。
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