2021年7月

日頃よりご支援を賜りありがとうございます。

 

<ネパールのシュラワンの月>

7月中旬から8月の月(ネパールの暦、ビクラム暦でシュラワン)の初めに、女性はヘナ(植物性の染料)で手に写真のように装飾を施します。(写真は装飾直後。)
シュラワンの月の間、女性は手にヘナと一緒に赤、緑、黄色の腕輪を身に着けている光景がよく見られます。

https://thehimalayantimes.com/multimedia/shrawan-brata

 

さらにネパールでは、今月シヴァ神に捧げる月となっており、ネパール女性は主に、月曜日に断食をします。その理由は、既婚者では夫の長寿のため、そして未婚者は最良の伴侶と出会えるように、というものです。

メヘンディを装飾する上でもう一つ言い伝えられていることは、メヘンディの色が濃ければ濃いほど、女性が夫から受ける愛が増えるということです。

日にちが経つとこのようになります(写真2枚目)

 

しかし、これは広く伝えられている有名な言い伝えにしかすぎません。いずれにせよ、この信念にはさまざまな解釈が伴いますが、私たちはこの伝統がこれからも広く長く伝えられることと信じています。

 

 

 


 

 

 

<コタン校>

 

【教科書がカトマンズから届きました】

新型コロナウイルスとの長い戦いで、さまざまな問題の解決に努めてきた私たちですが、輸送もその一つでした。
コタン村には、学校で使う教科書や、スポーツクラスで使う遊具などを扱っているお店が無いため、全てカトマンズなどの他の大きな都市から郵送してもらう必要があります。

新学期をスタートさせるため、そして質の高い教科書で公平に子供たちが学べるよう、教科書をカトマンズから郵送することも、4月からスタッフ総出で取り組んできたことの一つです。

このコロナ禍で輸送も一時ストップし、再開後も輸送費の跳ね上がりなどいろいろと困難を極めましたが、先日無事にコタン校へ全ての教科書を届けることが出来ました。

送られた教科書は、先生たちによって振り分けられ、配布は密にならないよう、各家庭に先生たちが連絡後、親御さんが取りにくる仕組みにしました。

配布方法は政府が出す安全上の注意とガイドラインに従いました。

配られた教科書を見る嬉しそうな子供たちの顔を見ると、ここまでの苦労が全て報われたような気持ちになります。

 

 

 

 

オンライン授業を現実にするための取り組み

パンデミック中の今、コタン校は子供たちへの教育を継続する方法を模索しています。
未だ、電気も水のライフラインも整っていない家も多いコタン村で、子供たちへのオンライン授業実現のため、先生たちが親御さんへインターネット設置への説得を続けています。

その過程で、私たちの教師は遠隔地でワイヤレスインターネット接続を提供する「SIMルーター」というものがあることを知りました。

こちらを購入し試行錯誤しましたが、コタン村が抱えるインターネット接続を妨げるネットワークの問題に遭遇し、うまくいきませんでした。

私たちはこのような課題を抱えながらも、オンラインによる学習の可能性を探求しています。ただし、コタン村では選択肢が限られているため、効果的な学習環境をできるだけ早く探究し、再開したいと考えています。

 

 

 

 

【コロナによる新しい生活様式】

パンデミックの生活に順応すること=教育部門においてはとても悪影響と考えます。

新型コロナウイルスにより、教育方法は劇的に変化しました。

物理的な教室での学習からオンライン授業への突然の切り替えは、多くのネパールの学校で、困難を極めました。

ですが、「学習は終わりのないプロセスである」と信じ、今現在もオンライン授業をコタン校で実現させるため、私たち教師は、毎日スキルを日々向上させることに取り組んでいます。

 

 

 


 

 

 

<ビラトナガル校>

 

【今こそ感じるコミュニケーションの大切さ】

このコロナの時代に、テクノロジーのない生活はもう想像できません。

この一年間、YouMe Schoolでは、これまで以上に親御さんとのコミュニケーションを強化することに力を入れてきました。
私たちのスタッフであるサララ・マンダルは、親御さんがどのツールでのコミュニケーションを臨んでおり、どのようなサポートが好ましいのか、よく把握しています。
このような、先生やスタッフたちの絶え間ない努力が、子供たちの安全と幸せを生み出してくれます。

子供たちと保護者が状況を互いに理解し、それに応じて安全で健康的なアクションを取れるよう、明確かつ合理的にコミュニケーションすることが私たちの現在の最優先事項です。

 

 

 

 

【ネパールと日本を繋ぐ交流】

私たち教師と子供たちは、日本の新渡戸学園の子供たちとの交流プロジェクトの一貫でオンラインでオリエンテーションを実施しました。
オリエンテーションでは、YouMe Schoolの子供たちと日本の子供たちとの交流が実現し、子供たちはネパールのことや、その他の魅力的な事柄を共有しました。

当初、実現の可能性が低いと思われていたこのプロジェクトの一歩目が無事実施されたことを皆本当に喜んでおり、とても熱心に参加しました。
最後は日本の子供たちに送った手書きの手紙で、プロジェクトを締めくくりました。

 

下記が新渡戸学園の子供たちに当てた手紙です。

新渡戸学園のみんな、こんにちは。
私はAnjila、YouMe Schoolの7年生で13歳です。
私のお父さんは先生で、お母さんは主婦をしています。
今回私がみんなにお話ししたいことは、ネパールのフォークダンスと私たちの文化についてです。

私たちの国には、みんなが知っているフォークダンスとは
違うタイプのフォークダンスがあります。

例えば、Rhan, Naach, Reuda など40種類くらいあります。また、ネパールの伝統はとても深いもので、人々は環境・文化・宗教など、それぞれ違うバックグラウンドを持っています。
そして、数多くの伝統は遠い昔から長い間変わっていません。

下記がその伝統的なネパール文化です。
・両親・お年寄り・市民を尊敬し、もてなす
・すべてのプロセスを愛する
・ゲストを尊敬し、敬う。
・旅行者や、パートナーが休むための施設を建設する
・喉が渇いた人のための蛇口と井戸を建設、水を提供する
・ピパル、バイ、スワミなどの神聖な木を、道路だけでなく、宗教的な場所や公共の場所にも植える。などです。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

こんにちは、新渡戸学園のみなさん。
私は、Rinki、15歳9年生で、ビラトナガル校に通っています。
趣味は、音楽を聞いたり、ゲームをすることで、色は黒・白・青がお気に入りです。
あとは面白い映画を見るのも好きで、音楽はセリーナゴメスをよく聴きます。

私のことはこれくらいにして、今から少しだけネパールの文化に対する話をします。
ネパールは小さな国ですが、ユネスコに認められた珍しい世界遺産が計10個あります。
そのうち7個はモニュメントで、首都カトマンズにある谷の中にあります。
その世界遺産から、昔のネパールの技術や歴史、そして達成した事柄が伝わってきます。

_7箇所_

・*Durbar Squares of Hanuman Dokha
・*Patan and Bhatapur
・*The Bhuddhist Stupas of Swayambhu
・*Bauddtinath
・*The Hindu Temples of Pashupati
・*Changu Narayan.

 

*Durbar Squares of Hanuman Dokha

*Patan and Bhatapur
https://www.klook.com/ja/activity/185-patan-bhaktapur-tour-kathmandu/

 

*The Bhuddhist Stupas of Swayambhu

https://www.welcomenepal.com/places-to-see/swayambhunath.html

 

*Bauddtinath

https://isha.sadhguru.org/us/en/wisdom/article/badrinath-temple-legend-history

 

 

 

*The Hindu Temples of Pashupati

https://www.welcomenepal.com/places-to-see/pashupatinath.html

 

*Changu Narayan.

https://www.bhaktapur.com/discover/changu-narayan-temple/

 

そして素晴らしい氷河がある国立公園も世界遺産の一つです。

こんにちは、新渡戸学園のみなさん。
僕はRohit Majhi、15歳9年生です。Lakhantaryという街に住んでいます。お父さん、お母さん、僕の3人家族で、お父さんは農家、お母さんは主婦をやっています。
趣味は、サッカー・バレーボールをしたり、歌を歌ったり、新しい本を読むことで、得意な教科は数学です。

これからは僕のお気に入りの場所、お祭り、楽器、音楽を紹介します。
僕のお気に入りの場所は、*ポカラという場所です。それは、ネパールの西側にある美しい場所で、あの壮大なヒマラヤ山脈を臨むことが出来ます。
そして、この街にあるPhewa湖という湖も僕のお気に入りです。
(昨年の12月号で紹介しています☆  https://youmenepal.org/report/202012/)

僕のお気に入りのお祭りは、「*Tihar」と「*Deepawali」と言って、音楽・ダンス・光のお祭りです。
この2つのお祭りは基本的に、ヒンディー教の人々によってお祝いされます。

僕のお気に入りの楽器はこちら。
・*Panchai Baja, *Madal, Sarargi, *Binayo, *Murchunga, *Damphu, *Khainjadi など、ネパールで有名な楽器の名前です。

そして最後に音楽、*Malashree, *chan-chan, *sorathi, など、こちらがネパールの有名なフォークソングになります。(日本の民謡のようなものです。)
ネパールの音楽は、フォークから出来ていると言っても過言ではありません。

 

*ポカラ


https://4travel.jp/travelogue/10123397

 

*Tihar

https://abovethehimalaya.com/blog/tihar-festival.html

 

*Deepawali

http://ddnews.gov.in/national/deepawali-celebrations-across-country

 

*Panchai Baja

 

Panche baja

 

 

*Madal

https://primeincorporate.com/?product=madal-2

 

 

*Binayo

Binayo Tradiotional Instrument

 

 

*Murchunga

https://etnian.com/en/from-nepal/948-nepal-murchunga-shiva.html

 

 

*Damphu

https://en.wikipedia.org/wiki/Damphu_drum

 

 

*Khainjadi 

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/505613

 

(ネパールのフォークソング)
*Malashree:https://www.youtube.com/watch?v=1rD22kz-b5c

*chan-chan:https://www.youtube.com/watch?v=rUUviiqO9n0

*sorathi:https://www.youtube.com/watch?v=ipOkgUo6xa4

 

 

 

 

【子供たちの毎日ルーティン】

新渡戸学園の子供たちとの交流プロジェクトの一部で、コタン校の子供たちの毎日ルーティンビデオを先生たちが作成しました!
学校が休校になり、数ヶ月。
パンデミック中の子供たちの生活は、どのようなものなのでしょうか?(日本語字幕あり)
ぜひご覧ください!

 

Aaisa

Anamol

https://www.youtube.com/watch?v=AeO7qsarEQ0&t=6s

 

Gobinda

 

Sabitra

Susana

 

 

 

 

 


 

 

 

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今月のレポートは以上となります。
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